TUGUMI
試験監督のアルバイト中、一気に読んだ。もう二度と帰ってこない彼女たちの「夏」の描写が印象的だった。心がいっぱいになる景色や季節の訪れや空気や風やにおいを感じたときに、彼女のようにもっと、もっと文章の表現力があればずっととっておくことができるのに。後で鮮やかに思い出すことができるのに。とうらやましいようなかきたてられるような気持ちになったら試験が終了していた。
- 作者: 吉本ばなな
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1992/03/01
- メディア: 文庫
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